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10.11.04

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Notes Appとメンタルモデル

先日行った UI / UX Meeting #1。

UI / UX に関して各々の経験や知識を共有して、深めていこうという勉強会です。

第1回の参加者は@suzukismooth, @overislandjp, @novi_, @we6tr0n の4名。

アジェンダは「UI デザインにおける、ユーザの期待するカタチと論理的な情報の階層構造に従ったカタチの対峙」でした。

UI を考えているときに、論理的にはこういう手順になるけど、ユーザからの視点でみるとその手順が不自然であったり不便であったりする、ということが結構あると思います。

そんなときにどういった対処をすればよいか、実際にどういうケースがあるのかをそれぞれ話そうということで、僕は例としてApple 純正の メモApp をあげました。

「Notes Appとメンタルモデル」

メモAppで新規メモを作成する場合、ナビゲーションバーの右側アイテムの「+」ボタンをタップします。

fig1.png

すると
・画面が新規メモ画面へ遷移
・編集を開始
します。
つまり、上記2つの機能が「+」ボタンにアサインされているってことになります。

図にするとこんな感じです。

fig4.png

でも、
・メモを編集するための「編集開始」操作はメモ欄をタップする操作で提供されているのだから
・「+」ボタンは「新規メモ」を生成(表示)する機能のみを提供すればよいのではないか(重複した機能を割当なくてもよいのではないか)
・そのほうがシンプルだし、論理的構造に則っていると思える
という疑問もわいてきます。

fig3.png

なぜ「+」ボタンが2つの機能を提供するべきなのかは、ユーザのメンタルモデルに関係していると思われます。

ユーザが新規メモを作成する場面
・ユーザはメモを「書く」ために新規メモを生成する
・そのためユーザは新規メモ画面へ遷移し、かつ「編集開始」された状態を予想している

そこで
・「+」ボタンに前述の2つの機能を割り当てて
ユーザのメンタルモデルに近い操作を提供しようとしているのです。

その後につづく操作について考えてみます。

ここで注意しなければいけないのは、
・「編集の開始操作」はこの時点でユーザに意識されない(編集モードに認知的に入っていない)
という部分です。

新規メモを作成し、ユーザがメモを書き終わったとき、またはキャンセルしたいときは
・ユーザは編集の開始と対になる編集の「完了(Done)」操作をしようとはせず
・一覧にもどろうとする=「戻る」ボタンを探す
という動作をするのではないでしょうか。
最初から開いていた(無認知のうちに開けられた)扉を閉じようとはしないものです。

fig2.png

もし「戻る」を編集モード中に提供しないとなると、
上記の動作で「戻る」ボタンを見つけづらくなり

「安全な探検」:
・ユーザは何の代償も払うことなく操作を試すことができなくてはいけません
・容易に操作前の状態に戻れること(避難口)

に反する事態になってしまうわけです。

そこでナビゲーションバー左側アイテムのボタンに

・編集を完了する
・メモ一覧に戻る

という2つの機能をアサインし、

・編集モード中もこのボタンを提供する

ことで、この問題を解決しているのです。

fig5.png

ボタンのラベルは「Back」ではなく、「Notes」となっていることが単に戻るだけではないことを示しているように思われます。

このように、なんてことのない部分をとりあげてみても、
ユーザが自然と感じる操作が論理的な手順と一致しないケースがあることがおわかりいただけたと思います。

こんな感じでだいぶゆるいですが、UI / UX Meeting 今後も地味につづけていきたいと思います。参加自由ですので興味があればぜひお声がけください。

PS.
@overislandjp の未発表 App についてあーだこーだ言うビデオもUPしております。
こういうのもみんなで集まったかいがあって楽しいですね。

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